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詳細はこちらへ ※無料メルマガは巻末に案内があります。マーケットとは?金利とマーケット
金利の決まり方
金利は、資金需給で決まります。
お金を借りたい人(資金需要)が増えれば、金利は上がります。
逆に、貸したい人(資金供給)が増えれば、金利は下がります。
この資金需給を左右するものが、景気です。
景気によって物価や為替も変動、お金が大きく動くことによって金利が上がったり下がったりします。
では、詳しくみていきましょう。
景気と金利の関係
景気が上向き→物がよく売れるので、企業は、お金を借りて設備投資をしたり、商品を製造するための、原材料や部品を購入する資金需要がおきます。
資金を調達しようとする力が大きくなるので、金利は上がっていきます。
逆に景気がした向きの時は、物が売れませんから資金需要が減少して金利が下がります。
物価と金利の関係
物が売れすぎると、値段が上がります。
それによって、資金需要が高くなります。
業績も良くなっていくと株式等への資金が流れていきます。
銀行も、金利の低い預金では資金を集められなくなっていくので、金利を上げて集めようとします。
つまり、物価が上がると、金利は上がっていくとになります。
なお、物価が継続的に上がっていって物価水準を上昇させる状態をインフレーションといいます。
逆に物が売れず、値段が下がっていくと資金需要も減っていきます。
個人はお金を貯めようとし、法人も設備投資を押さえようとします。
こうして金利は下がっていきます。
なお、物価が継続的にさがっていって物価水準を下落させる状態をデフレーションといいます。
景気と株価
景気がいいと企業業績が良くなることが期待されることで株価は上がります。
しかし、景気が良くなって金利が上がってくると、相対的な魅力低下により株は売られるために、株価は下がっていきます。
逆に、景気が悪いと業績悪化を見越して、株価は下がる要因になります。
景気と債券
景気が良くなると、資金需要が上がるために金利が上がります。
そうすると、債券の魅力が相対的に落ちてしまいます。
債券は売られ、売ったお金で設備投資などに振り向けられます。
債券が売られると価格が下がりますから、金利は上がります。
また、新規発行においても債券の魅力を上げるためには、利回りを上げるしかありません。
=債券価格を下げることになります。
景気が悪くなると、資金需要が落ちます。
企業は、お金の借り入れを控えたり、余ったお金を安全な投資に向けるようになります。
その結果、相対的に魅力の上がる債券が買われて債券価格は上昇し、利回りは低下します。
景気と債券価格のこの関係をしっかりと押さえてください。
景気と為替
為替が景気に与える影響を考えてみます。
円安になるとどうでしょうか?
輸出企業の円の受け取り額が増えるため、景気はよくなります。
輸入企業にとっては、円安は海外への支払い額が増えてマイナスなのですが、全体でみると輸出企業の受ける恩恵の方が大きく、景気にはプラスに働くことが想定されます。
したがって、円安が予想されると、景気向上に伴う金利の上昇が期待されることになります。
円高はどうでしょうか?
輸出企業は同じものを販売しても手にできる円が減ってしまいます。
かといって販売価格を上げると需要が落ちてしまいます。
一般的に、円高は輸出企業業績にマイナスの影響を与えます。
これが景気にはマイナスに作用します。
一方、輸入企業は同じものを買うのでも必要な円が少なくなるわけですから、国内での販売価格も安くすることができます。
そうすることで国内の需要が上がって、景気にはプラスに作用します。
全体としては景気後退が予想されるため、金利は低下していくことになります。
なお、米国の金利が上がった場合には、米国で資金を運用した方が有利なので、日本の債券は売られ、米国債が買われることになります。
→日本の債券価格は下落します。
また為替は円を売ってドルを買うことになるので、ドル高円安方向に向かいます。
金利変動と金融商品の選択
さまざまな要因があり、市中では、金融機関の提供する金融商品の金利水準が動くことになります。
こうした金利変動の状況の中で、どういう行動をとればいいのでしょうか。
金融商品選択には3つの基準があります。
①安全性
②収益性
③流動性(換金性)
これをベースに、目的に応じた商品選択をしていきますが、収益性から考える一般的な原則は
金利が上がっていく局面
変動金利型商品が有利。
ローン商品は固定型が有利。
金利が下がっていく局面
固定金利型商品が有利。
ローン商品は変動型が有利。
ただし、固定金利型は満期を迎えた後は金利が変わっているため、上昇局面においては満期までの期間を短めに。
下落局面においては満期までの期間を長めにとっておくと、運用効果を上げることができます。
金利が上昇するか低下するか、それが緩やかなのか急激なのかなど、先行きの金利動向をどう判断するかは、適切な金融商品の選択を行ううえで重要な意味があります。
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