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大きな数字からは何も見えない
決算書を入手して、BSとPLを眺めて何が見えるでしょうか?
・売り上げが多い、少ない
・利益が出ている、出ていない
・借金が多い、少ない
見ればわかるこれらのことがわかっても、決算書が読めていることになりません。
大きな数字からは何も見えてきません。
例えば3期分ならべてみても同じです。
伸びた、減ったでなんとなく傾向は見えますが、それでその会社が抱えている課題は状況は何も見えてこないのです。
自社株の計算をしたとしても同じです。
株価の高い、安いは計算すればわかること。
誰がやっても基本的には同じなのです。
大切なのは、状況を読み取り、課題やもっと良くなる切り口を見出すこと
決算書が読める人は、数字の中からその会社が抱えている課題や改善ポイントを見抜くことができます。
・資金繰りに余裕があるかどうか?
・銀行との取引に問題はないか?
・経営者個人も含めて、資金効率はどうか?
これらは、大きな数字を眺めていても見えません。
大事なのは、数字をブレイクダウンして考えていくことになります。
売上を月当りに換算する
まず最初にするのはこの作業です。
会社の決算書というのは、一年間の結果表です。
でも、実際の会社運営は一か月単位で行われています。
というのも、個人と同じですが
・銀行への返済は毎月
・取引先からの入金、取引先への支払は毎月
・従業員の給与支払いも毎月
・在庫をどのくらい持つかも売り上げの何か月分持つか
というサイクルなのです。
したがって、経営者の関心は、今月はどうか?の繰り返しなのです。
会社の利益の源泉は売上です。
これなくして、支払などできません。
なので、毎月の売り上げをキーとしてさまざまなことを考えていくと、その会社の状況が見えてきます。
投資余力を見るには?
会社はゴーイングコンサーン、つまり成長し続けて、存在し続ける義務があります。
そのためには、稼いだものを次の成長に投資していかなければならないのです。
会社の立ち上げ当初は、資金に余裕もありませんから借りて投資をすることになります。
その後ある程度会社が安定してくると、投資余力があるにもかかわらず、投資を行っていない会社も多くみられます。
これではいつか成長も止まります。
経営者はこれを見越して、常に先の成長のための投資を行っていかなければなりません。
したがって
・過剰な現預金を貯めこんでないか?
・過剰な在庫を抱えすぎてないか?
・支払いのサイト差がありすぎないか?
などの観点で、投資余力を見てあげることが重要なのです。
現金はどのくらい手元にあれば安心できるのか?
経営者としては、資金繰りに余裕があれば投資に回せるが、どのくらいあればいいのかわからないから、とりあえず手元資金を厚くして安心を得ているというケースが実は多くあります。
現金は多いに越したことはありません。
でも過剰に抱えて、もっと会社をよくすることに使わないのは問題です。
これは、月の売り上げをベースに考えると見えてきます。
まず大事なのは、お金の流れです。
すべて現金決済しているということであれば、売上=毎月のキャッシュです。
あまり難しく考える必要はありません。
問題は、売掛、買掛とか、手形で決済をしていることが多いので、売上=毎月のキャッシュとならないのです。
特に、手形は現金化するまでに長期に時間がかかることがあります。
○日締め月末起算120日手形
となると、売ってから現金化するまでに150日、つまり5か月もかかっていることになります。
往々にして、支払はもっと早く求められますから、この差(サイト差といいます)が資金繰りを苦しくするのです。
これは、売掛、買掛がそれぞれ月の売り上げの何か月分あるかどうかをみればある程度見えてきます。
そして売掛のほうが長い分、キャッシュを余分に持たないとお金が回らないということになります。
それ以外にも支払いはあるわけですから、月の売り上げの何か月分のキャッシュがあれば資金ショートしないかどうかは経営者であれば感覚でわかります。
つまり、これらの余裕も含めた資金以外は、投資に回しても問題がないということになるのです。
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