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日本の投資信託の実に多くの商品が、毎月分配型の投資信託です。
分配金が多く出る商品ほど、「よい商品」として売られています。
なぜその商品を買ったのですか?と聞いたら、驚くほど多くの方が、「分配金が高いから」というでしょう。
その中身もよく知らずに。。
あなたは、見込み客が持っている毎月分配型の商品をみて、
・その投資信託が将来にわたって分配金を出せるのか?
・本来の適正な分配金額はいくらなのか?
ぱっとわかりますか?
もしくはどこを見れば適正な分配金額がわかるか?知ってますか?
分配金は、運用会社が決めるだけの話
本来は儲かった部分から出してくれればいいのですが、日本は元本を取りくずして分配金を払ってもいいと、法的に決めています。
(諸外国は当然そんなことはできません)
だから、投信が売れるために、運用会社は分配金を高くし続けなければならないというインセンティブが働くんです。
つまり、”分配金額の維持ありき”になっていくことが想定できるわけです。
ですから、顧客の立場からいえば、今もらっている分配金が利益からなのか、タダの元本取り崩しなのかは非常に重要です。
よく、元本取り崩しているけど、もらった分配金と合わせたら損してないといって納得しようとしている方がいます。
これは明らかに間違いです。
元本保証なら預金でいい
なにも持ってるだけで取られるコストのある商品である程度リスクを取って運用する必要はありません。
リスクを取って運用をしておいて、元本割っていないからいいとは、意味の分からない話なのです。
お気持ちはわかりますが。。
分配金が多いことは真のニーズではない
分配金をもらいたいニーズは、シニア層が生活費の足しにするというケースがほとんどです。
つまり、投資信託に求めることは今分配金が多いことではありません。
ほとんどのケースで、ヒアリングしていくと長期的に安定して分配金をだしてくれることがニーズであることに気付きます。
そうなると、安定的に無理せず分配金を出しているファンドこそ、求められるファンドということになります。
この【安定的に無理せず分配金を出し続けることができるかどうか?】を見抜くことができれば、分配金が出ているからいいファンドと勘違いしている多くの見込み客に、サプライズを与えることができます。
では、どのようにすれば見抜けるのでしょうか?
安定して分配金を出し続けられるかを見抜く方法
安定的な分配金=出ることがある程度約束されているものを原資としていなければ実現できません。
したがって、その源泉は「利子・配当」ということになります。
そうすると、資産クラスとしては
・債券(先進国・新興国)
・REIT(先進国)
ということになります。
最近売れている【通貨選択型】とは、これらの資産クラスに投資する+金利の高い通貨を通じて金利を取りにいくタイプの商品です。
金利が高い通貨は総じて為替の動きも激しいことが多く、利子と金利は安定的だけど為替で利益が飛んでしまっていることも多いです。
投資信託は、さまざまな商品をパッケージにして売っている商品です。
その中身を見て、「分けて考える」ことが必要になります。
では安定的な分配金額の求め方を見ていきましょう。
見るのは【投資信託の月報】
運用会社のホームページを見にいくか、モーニングスター等の評価会社のポータルサイトからも見ることができます。
月報を見つけたら、その中から
・債券→平均直利
・REIT→配当利回り
を探します。
平均直利とは、投資元本に対して年間につく利息の平均した比率のことです。
REITは不動産から生み出される家賃収入を原資に配当を行う投資信託ですから、投資元本に対して配当がどのくらい出るかを示す配当利回りを見にいきます。
これらの数字は、1年間の平均した数字ですので
基準価格×平均直利(配当利回り)=1年間の平均の利息(配当)
ということになります。
そして、これを12か月で割ってあげれば1か月あたりの平均的な利息(配当)ということになります。
この値こそ、そのファンドが安定的に出すことのできる分配金ということになります。
この数字と、実際にファンドが出している分配金の金額を比べてあげるわけです。
この数字<実際の分配金⇒無理をしている可能性がある
ことがわかります。
無理をしているファンドが、永遠に無理をし続けられるのならお客さんがデメリットを受けることはないのですが、そんなことはあり得ません。
そうすると、分配金を下げる→商品の魅力低下→売れなくなる→運用資金が集まらないので成績悪化→資金流出
と負のスパイラルに入っていってしまいます。
これでは老後の生活費の足しにしたいというニーズにこたえられる商品ではないわけで、見直しの対象になっていきます。
通貨選択型はさらに、、、
通貨選択型の場合、同じく月報にその通貨の金利が記載されています。
これを先ほどの平均直利や配当利回りに足してあげます。
それを基準価格にかけてあげて、12で割ります。
通貨選択型はこの数字がきわめて高く、だからこその人気なのです。
しかし、それを上回る為替のリスクは多くのお客様のリスク許与度を超えています。
相場がいい時は気づきませんが、何かあったときにはっきりと顕在化してくるのです。
あっという間に損をして、気づけば塩漬けてしまいます。。
FPとしてどう生かすか?
顧客はサプライズに反映して初めて、自分事として考えだします。
自分が持っている投資信託は、はたしてどうなのか?
このニーズは確実にあります。
そしてこのニーズをつかめれば、シニアとの接点を自分に有利な関係性の元に作ることができるのです。
接点さえ作れれば、あとは時間をかけてニーズを各方面に広げるのは容易です。
それがFPの仕事ですから。
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