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詳細はこちらへ ※無料メルマガは巻末に案内があります。運転資金の本当の意味
いきなりですが、運転資金を説明してみてください。
どうでしょうか?
できましたか?
運転資金という言葉はよく使っても、その意味をちゃんと言える人は意外と少なかったりします。
ここでは、正確にとらえていきましょう。
お金が残らない理由がわからないのは、運転資金の意味が分からないから
よくお金が残らないとぼやく経営者がいらっしゃいます。
これは、運転資金の意味が分かっていないことが原因です。
逆に言うと、運転資金の意味が分かるとお金を残すためには何をすればよいのかが明確になります。
その結果、手元にお金が残るようになるのです。
一般的な商売の流れをイメージしてみると
①商品を仕入れる
②代金を払う
③在庫を抱える
④売る
⑤代金を回収する
となります。
これが一般的な流れです。
この中で、②と⑤が重要なわけですが、一般的には売ってすぐお金が入ってくる商売(=現金商売)は運転資金が少なくて済みます。
仕入れて売って代金回収するまでの期間が短いからです。
ここで大事なポイントは、
多くの場合、現金で回収して現金で支払うような取引は行っていない
ということです。
実際には、
○日締めの○日払い
とか、
○日締めの○日起算○日手形
などといって、現金化するまでに相応の時間がかかることが普通です。
そして、支払は早く、回収は遅い。。。
これが実態なのです。
わかりやすく言えば
売ったはいいが現金になってないものは、バランスシートの資産の部に、
・売掛金
・受取手形
のように記載されています。
これらは実際に回収されるまでは資産ではありません。
顧客から見れば、商品は手に入り、支払は後なので非常にありがたい状態といえます。
つまり、売上債権とは、本来もらうべきお金をもらっていないのですから、取引先にお金を貸しているともいえます。
これが多いということは、多くのお金を取引先に貸してしまっているということです。
しかも利息も取らずに。
その分、手元資金が少なくなることを意味しています。
一方、買ったはいいが支払いが先でよいものは逆のことがいえます。
・支払手形
・買掛金
などがそうです。
買手からすれば、商品は手に入ったのに支払わなくてもよい状態です。
つまり、買うための資金を借りているともいえるのです。
仕入債務とは、他人から借りているお金の量だといえます。
これが多いということは、多くのお金を借りているということです。
しかも利息も取られずに。
その分、手元資金が多くなることを意味しています。
借りたお金のほうが、貸しているお金よりも多ければお金は残り、借りているお金のほうが少ないならば、お金は残らないのです。
同じように、在庫はどうでしょうか?
商売をするうえで、受注生産ができれば最高です。
注文を受けてからつくりはじめ、どんなに時間がかかろうが顧客は待ってくれる。
夢のような商売です。
一部の高級ブランド品などでそのようなポジショニングができている商売がありますが、これはまれであり、多くは在庫を抱えるわけです。
顧客からの急な注文にも耐えられるように、月商の何か月分として在庫を抱えるわけです。
在庫を抱えるためには、支払が発生するわけであり、先にお金を払って商品に代えているということです。
つまり、手元資金を少なくするのです。
まとめると
現金が増える要因
仕入債務により実質的に借りている金額
現金が減る要因
売上債権により実質的に貸している金額
在庫によりお金が形を変えている金額
これらのお金を増やす行為、減らす行為が商売の中に発生するわけですが、
結局いくら立て替えているのか?
これが運転資金なのです。
具体的には、売上債権と在庫はお金を立て替えている金額です。
仕入れ債務はお金を借りている金額です。
その差額が、その会社が建て替えている金額であり、余分に持っておかなければならない資金ということなのです。
人件費や借り入れの返済、光熱費等、通常かかる費用全部を運転資金と考える傾向がありますが、そうではないのです。
”資金の立替”をしている金額が運転資金なのです。
手元資金を増やすには
売上を変えずに、手元資金を増やすためにはこの”運転資金を少なくする”しかありません。
立て替える金額をなるべく少なくするのです。
そのためには、
・売上債権(つまり無利息で貸している金額)を少なくする=回収を早める
・仕入債権(つまり無利息で借りている金額)を増やす=支払を遅くする
・在庫を減らす
この3つの方向に進めることになります。
借入を減らしたり、人件費を減らすことで資金繰りは良くなるかもしれません。
でもそれで売り上げが減っては元も子もないのです。
売上を維持しながら運転資金をいかに減らすか?
これが手元キャッシュを厚くする唯一の方法といえるのです。
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