有料メルマガ”社長と会社の手残り最大化コンサルタント養成講座”スタート
詳細はこちらへ ※無料メルマガは巻末に案内があります。投信分析に必要なスキル① 資産クラスを見極める
見込み客が持ってきた残高報告書をみて、最初に行うのは「資産クラスの見極め」になります。
どこの国の何に投資する商品なのか?を判定することで商品のおおよその傾向が把握できます。
判定の方法としては、商品名からわかるもの、中身を見ないとわからないものなどさまざまなパターンがあります。
いずれにしても残高報告書を見た瞬間に、
【こちらは●●の○○に投資する商品です】
と説明を始められれば見込み客も安心してあなたの説明を聞き始めるでしょう。
これができるようになるために、あなたが身につけなければならないのは次のことです。
①資産クラスの種類を覚えること(11種類)
②先進国・新興国の代表的構成国を覚えること
③債券の種類を覚える
です。
①資産クラスは主に11種類に判別する
投資信託が投資の対象とする資産クラスは、現状11種類に分けることができます。
大きな分類としては、
・株式
・債券(国債・社債
・REIT
・オルタナティブ(代替資産)
となります。
そしてそれを、どこの国に投資しているかでさらに分けていきます。
・日本のみ
・先進国
・新興国
その結果、現状は大きく11種類のクラスに判別されます。
【株式】
・国内株式
・先進国株式
・新興国株式
【債券】
・国内債券
・先進国債券
・新興国債券
・ハイイールド債券(先進国の低格付け社債)
【REIT】
・国内REIT
・先進国REIT
【オルタナティブ】
・コモディティ(商品先物取引)
・MLP(エネルギーインフラ施設へ投資するREIT)
これは覚えちゃってください。
②先進国・新興国の代表的構成国を覚えること
それぞれの資産クラスには、その運用成果を判断するための指数が設定されています。
その指数をみれば、どこの国に投資されているかがわかります。
※構成国は変化します。以下はある時点でのものです。
≪先進国株式の投資対象国を知る≫
これは、このクラスの代表的指数【MSCIコクサイ・インデックス】から知ることができます。
・アメリカ
・カナダ
・イギリス
・ドイツ
・フランス
・スイス
・オーストラリア
その他
合計23か国(2012年6月時点)
ちなみに、アジアで入っているのはシンガポールと香港だけです。
≪先進国REITの投資対象国を知る≫
これは、このクラスの代表的指数【S&P新興国REITインデックス・除く日本】から知ることができます。
・アメリカ
・カナダ
・オーストラリア
・イギリス
・オランダ
・フランス
その他
合計14か国(2013年9月時点)
≪新興国株式の投資対象国を知る≫
これは、このクラスの代表的指数【MSCIエマージング・マーケッツ】から知ることができます。
・韓国
・台湾
・中国
・インド
・インドネシア
・タイ
・フィリピン
・マレーシア
・ブラジル
・メキシコ
・南アフリカ
・ロシア
・トルコ
その他
合計21か国(2012年6月時点)
≪先進国債券の投資対象国を知る≫
これは、このクラスの代表的指数【シティグループ世界国債インデックス・除く日本】から知ることができます。
・アメリカ
・カナダ
・イギリス
・フランス
・ドイツ
・イタリア
・スペイン
・ノルウェー
・オーストラリア
その他
合計22か国(2012年10月時点)
≪新興国債券の投資対象国を知る≫
新興国債券については、米ドルで投資するものと、現地通貨で投資するものに分かれます。
金利の高い新興国の通貨で投資することで、さらに利回りを上げようとするものです。
これらはそれぞれのインデックスファンドを見ていただくと、その構成国がイメージできます。
構成国をイメージできれば、資産クラスの判定に近づきます。
③債券の種類を覚える
債券は国債か社債かをまず見極めます。
国債は国、または政府機関が発行する債券です。
新興国債券だけは、米ドル建てか現地通貨建てかに分かれる点に注意してください。
次に社債です。
企業等が発行する債券で、証券化商品も含みます。
まず、「格付け」を理解しましょう。
国や会社は格付け機関から「格付け」をしてもらって、信用度を上げようとしています。
代表的な格付け会社でいうと
ムーディーズ:Aaa~C
S&P:AAA~CC
一般に格付けが高いとされるのは「Baa」「BBB」以上になります。
これを踏まえて社債は次のように分類されます。
よくあるハイイールド債券は格付けの低い債券に投資することで高い利回りをとろうとしているものです。
特に債券はわかりづらいものも多いです。
数多くの商品をみて、資産クラスの見極めスピードを上げましょう。
ここは、実際の相談でも時間をそんなに時間を割くところでもありませんので。
運用に強くなるならこちらへ
スポンサードリンク
投信分析に必要なスキル① 資産クラスを見極める 合わせて読みたい
- 日本の投資信託の現状
- なぜ人は損をするのか?
- 投資信託の見直しサービスはブルーオーシャン
- 長期投資でリスクは減るのか?
- ドルコスト平均法の完全理解①
- ドルコスト平均法の完全理解② 限界
- あなたは投資信託をプロらしく説明できてますか?
- 毎月分配型ファンドはなぜ売れてしまうのか?
- 投資信託にかかる税金を説明できますか?
- 一般口座と特定口座 どっちで口座開設してもらうか?
- 投資信託の見直しサービスのゴール
- リスクの説明の仕方
- 残高報告書で見るべきポイントは
- 過大な分配金を見抜く方法
- 自分のリスク許容度を知る方法
- 運用成績を改善させる解決のヒント
- 為替の考え方
- NISAの活用法を考えてみました
- デュレーション